東京都は12月18日に、「東京都における都市計画道路の整備方針」(第四次事業化計画)(案)を公表しました。
このなかで、東村山市内においては6路線、延長3540mの優先整備路線が選定されようとしています。(下地図の赤い実線)
全国的には、少子高齢化による人口減少や自動車保有台数の減少などにより、未着手の都市計画道路は見直しの方向に進んでいます。 しかし、東京都だけは見直しをせず、大型道路開発に固執する姿勢をくずしていません。(下表) 都市計画道路のほとんどは、50~70年前に計画された戦後復興のための道路です。しかも、決定当時の図面すらない状況です。 そのような道路に巨額の予算を投入して執着する必要が、ほんとうにあるのでしょうか。東京都の道路予算
計画のある道路をすべて作ってしまえば、東村山は大型道路が網の目に張り巡らされてしまいます。(下地図)
東京都は、都市計画道路の整備の目的を「交通渋滞の解消」「防災」などとしています。 自動車の保有台数の減少などで交通渋滞も減少傾向にあります。 また、都市計画道路は”事後防災”の役割は果たせても、本来の防災の役割は果たせません。 「防災」というのであれば、住宅の耐震化や老朽化した橋梁の改修、ライフラインの耐震化、地震火災の防止に役立つ感震ブレーカーの普及促進、生活道路の整備・改良などを優先して行うべきです。
東京都は「第四次事業計画」(案)のついてのパブリックコメントを募集していますので、ぜひみなさんの意見をあげてください。 詳しくは東京都都市整備局のHPを参照してください。